「余白の美」について

こんにちは。イサです。

最近見た映画の中で印象的だったもの、といえば、何といっても「スターウォーズ」の新作、「ローグワン」です!

その面白さたるや、昨年の最新作よりも良かったのではないかと思うほどです。スターウォーズマニアでもなければ映画にそんなに詳しいわけでもないのであまり大げさなことは言えませんが、ドラマチックなエンド、既存ファンを驚かせるような旧メンバーの使い方など、様々な要素が最小限で最大の効果を発揮していたように感じました。

ヒットするコンテンツにたまーに見える共通点

ただ、1点難クセ?をつけるとすれば、旧3部作のような、スターウォーズならではの面白さとは、また趣が違っていた、ということです。スターウォーズを題材にしたアクション映画、みたいなイメージです。

では自分の思うスターウォースの面白い!と思うポイントはというと、「伏線を想像する楽しさ」かなーと思います。

例えば、旧1作目では主人公ルークの前に、突如、小型のロボ(R2-D2)を通して、不思議な女性(レイア姫)がホログラムで現れるところから始まります。(たしか・・・笑)そして、「オビワン=ケノビ」という謎の名前にはじまり、フォース、とか帝国、ジャバといった、色々な単語や人名が次々と鑑賞者に説明されることなく登場していきます。まるで、見ている人を置いてけぼりにして物語が進行していくかのようです。しまいにはその出て来た単語の大半が・・・なんの説明もなく物語が終了します!

しかし、それによって、物語の空白になっている部分を、視聴者が自由自在に解釈を広げることができるため、物語をパズルのように自分で組み立てたり補完したりすることができるのです。

実は、こうした面白さはスターウォーズが始まりらしい、という話を聞いたことがあります。例えば、数年前からリメイクされた映画が非常に話題になっている、アニメ映画の「エヴァンゲリオン」や、伏線を残しながら物語を進めることで有名な漫画「ワンピース」などもこの面白さをとりいれています。

余白に美しさを感じるのはなぜか?

もちろん、おもしろい、と思うツボは人それぞれですので、このポイント以外にも魅力はそれぞれあると思います。キャラクターであったり、宇宙で戦争をしているという世界観、とか。

こんなところから、僕は、ヒットするコンテンツは時に「色々な楽しみを複合的に、立体的に、配置している」ことがある、と感じています。

たくさんの魅力が、色々な所に色々な角度から楽しめるように配置されているので、どんな楽しみ方をするかを、観る人が自由に決めることができるのです。ちょっと言い換えると、作品をもとにして「楽しみを本人が自由にデザインできる」ということかな、と思います。

実は、こんな風に思うのには理由があります。
これには、絵画でも覚えがあるからです。

僕は、数年前まで、日本画の創作、研究、修理修復を勉強していました。
なので、東洋絵画にはそこそこ詳しいのです!

東洋絵画では、たまに、モチーフのみを画面に配して、何も書かない部分のことを「余白の美」である、と表現することがあります。

とはいえ、その部分に美しさを感じる人もいれば、いない人もいるのが実際だと思います。では、なぜ感じる人と何も感じない人がいるのか、といえば、余白とは「その人が自由に感じる余地」になっているから、だと思っています。

本物よりも・・・笑

さらにいうと、これは全く個人的な意見なのですが・・・

余白の美というけど、実際は余白が美しいのはなく、「そこから美しさを感じる、その人自身の感性が美しい」のではないかと思います。

自由であることを楽しめたとしたら、余白のあるコンテンツから素晴らしさを感じることができたとしたら、それはそう感じた本人が素晴らしい!のではないかな、と思っています。ですから、今後は、余白や自由度のあるコンテンツに魅力を感じたら、その時はぜひとも「オレは素晴らしい!」って叫んでみてほしいと思います、笑

ちなみに、

末吉から色々な有名な人と実際にあったり、仕事した時の話を聞くことがあるのですが、実際には、大体において、その著名人本人よりも、末吉が語っていた、末吉の中のその人の方が素晴らしい、ということが往々にしてあります、笑

つまり、本人ではなく、末吉がすばらしい、と僕は思うし、これこそが、わかりにくいけれど、彼の才能なのだ、と思ったことが、自分の場合、彼と一緒に仕事をすることになった最初の動機であり、きっかけでもあります。

そんな彼が、彼の持つノウハウの持つ全てを毎月各テーマに絞ってメンバーと共有する、オンラインサロンがリニューアルオープンしました。

その名も、
「宏臣 編集会議」

よろしくお願いいたします。

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