「逃げ恥」に学ぶヒットを生み出すバランス感覚。

一度も観ていないことを告白した上で、
人気ドラマ「逃げ恥」=「逃げるは恥だが役に立つ」の
プロデューサーが語るヒットの鍵について、
少しぼくなりの解釈を書いてみようと思います。

まずは、「逃げ恥」のすごさについて。

2016年10月11日に火曜夜10時の連ドラとしてTBS系でスタートした『逃げるは恥だが役に立つ』は、初回視聴率(ビデオリサーチ調べ・関東地区)10.2%。この数字は、2014年4月期に始まったTBS同枠の連ドラで初の二桁発進という快挙だったが、それは序章に過ぎなかった。以降、視聴率は一度も下がることなく上昇し続け、最終話の第11話は20.8%と、同枠の史上最高視聴率を記録した。

テレビ番組視聴率の冬の時代において、
素晴らしい大ヒットと言えますね。

下記の記事のなかに、「逃げ恥」ヒットの
理由がたくさん書かれていますが、
とくに取り上げたいと感じたのはこれです。

『逃げ恥』プロデューサーが語るヒットの鍵「楽しみ方は視聴者に見つけてもらう」

「重要なのは、ユーザーに、自分の楽しめるポイントを“自分で”見つけて、楽しんでもらうことです。いろいろな仕掛けを多くの人に知ってもらおうと主張し過ぎたり、楽しみ方を押し付けたりすることは避けなければならないと思います。現代の視聴者は目が肥えていて、制作側の『流行らせよう』という意図や宣伝臭を敏感に感じ取ります。自分で見つけた楽しみ方こそ、周りの人に教えたくなる。これが話題拡散の基本だと思います。気づいてもらう努力は惜しまず、でも主張し過ぎない。そのバランスをとるのが難しいところです」

視聴者や読者など、受け手にとって、
余地を残してあげることが大切。

押し付けられたのではなく、
自分で見つけた、選んだという感覚を
感じてもらうことです。

広告が日常化してしまった今の時代の人たちは、
売り込みに対して敏感で、拒絶感を感じています。

それを悟られないようにやる「ステマ」という
言葉が流行ったりしましたが、それでさえも
見抜かれて嫌感を感じられてしまう時代です。

※ステマ(ステルスマーケティング)とは・・・、
ステルスマーケティングとは、マーケティングの手法のうち、
それが宣伝であると消費者に悟られないように宣伝を行うことである。

参加意識を高める。

アンケートが数千人から集まるブログ管理人の
プロデュースを担当していますが、その方も、
まったく同じことをおっしゃいます。

いかに淡々と書くかが鍵だと。

売り込むわけでも、
流行らせようとするわけでもない。

でも・・・、
紹介や説明をしないわけでもない。

そうすると、自分が主体的に参加している
という参加者意識が生まれやすくなるそうです。

そのサイトに愛着がわき、
自分の場所だと感じるようになるということ。

押しすぎず、
引きすぎず、

バランス感覚を意識的にチェックしましょう。
その回数が、あなたのコンテンツの魅力を
最大化してくれるはずです。

『逃げ恥』プロデューサーが語るヒットの鍵「楽しみ方は視聴者に見つけてもらう」