村上春樹さんの「ジャズバー経営哲学」

小説家村上春樹さんの人生相談のようなもの
『村上さんのところ』という電子書籍を、
すきま時間にチクチクと読み進めています。

これ、ものすごいボリュームで、
37465通の質問・相談メールに、
村上春樹さんが、3か月半にわたって
続けた回答は、3716問!
文字数はなんと、単行本8冊分!!

そんななかから、興味深い質問・回答を
見つけたので取り上げてみたいと思います。

こんにちは。わたくし早稲田の学生で、学校に行きながら大学の近くのカフェで店長のようなものをやっています。とても大変ですが。とても楽しいです。村上さんも在学中にジャズバーを営んでいたと聞きました。それで聞きたいことがあります。飲食店をやっていて、「これは一番大切にしてたなあ」と今振り返って思う哲学(のようなもの?)はありますか? もしよかったら教えてください。(店長、男性、21歳、学生)

ここからは、村上さんの回答です。


お客の全員に気に入られなくてもかまわない、というのが僕の哲学でした。店に来た十人のうち三人が気に入ってくれればいい。そしてそのうちの一人が「また来よう」と思ってくれればいい。それで店って成り立つんです。経験的に言って。それって小説も同じことなんです。十人のうち三人が気に入ってくれればいい。そのうち一人がまた読もうと思ってくれればいい。僕は基本的にそう考えています。そう考えると、気持ちが楽になります。好きに好きなことができる。村上春樹拝

「力み」を抜いて。

肩の力が抜けるような哲学で、
スーッと胸の中に入ってきました。

これは、お店の経営や小説だけではなく、
仕事全般において言えることですよね。
それだけでもなく、人間関係に関しても、
同じように当てはめることができそうです。

ぼくのこのほぼ毎日のエッセイも、
もっと前には、全員に気に入られよう、
もしくは役に立つものを書かなくては、
と力が入っていました。

力を入れているのに、
段々と書けなくなるのだから、
なんとも不思議なものですね。

スポーツでも力むといい結果が出ない
という話はよく聞きますが、
似た感じなのかもしれません。

好きに好きなことができる3つの条件。

最後に、この質問と回答において、
ここが大事だよねと思ったポイントを
書いておこうと思います。

それは、村上春樹さんの最後の言葉。

「好きに好きなことができる」

高いハードルを設定はせずに、
気持ちを楽にして、
好きに好きなことをする。

ここが大事なところだと思うのです。

好きに好きなことができる「考え方」

好きに好きなことができる「技術」
(村上さんなら、書く技術)

好きに好きなことができる「仕組み」
(村上さんなら、執筆や出版の仕組み)

「好きに好きなことができる」
仕掛けを仕事や人生や毎日の中に、
組み込んでいくことが大事ですね。

今日もブログに来てくださって、
ありがとうございました。

村上春樹さんの作品は、
小説でなくとも世界観がありますね。
村上さんのキャラがいい味を出していて、
すごく楽しく、すごく大好きです。

『村上さんのところ』