理想の出会いは、オーダーしないとやってこない。

日曜日の昼さがりは、六本木〜恵比寿で、
合計4冊の本を買って、点々と遊牧民のように
移動しながら読書を楽しみました。

買ったうちの3冊がこちら。

そう、先日「騎士団長殺し」という
長編最新刊をリリースされたばかりの
村上春樹さんの作品たちです。

ただし、本職である小説ではなくって、
エッセイと対談の本をセレクトしました。

このなかでもとりわけ、この日は、
「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」
にどっぷりとハマりこんでいました。

・書くことと「自己治癒」
・パートナーシップと「井戸掘り」
・ストーリーと「つくりばなし」

そうとうに含蓄ある内容が満載で、
絶賛、もぐもぐと咀嚼しています。

そのうちの一部は、今週水曜日の
コンテンツ会議でシェアする予定です。

あなたの未来を変えるかもしれない質問。

さてそこから、24時間分、
時間の針を巻き戻した土曜日には、
「編集者養成講座」を開催しました。

そこで、こんな質問を。

「あなたが出会いたい人は誰ですか?」
(編集者養成講座なので、この場合、
 一緒に本を作りたい人という設定でした)

制限をかけて、3人に絞ってもらいました。

高城剛さん、イーロン・マスクさん
美輪明宏さん、本田健さんなどなど、
ほんとうにバリュエーション豊かな
ラインナップが揃っておもしろかったです。

「さて、あなたは誰でしょうか?」



ちなみにぼくは、村上春樹さん、
糸井重里さん、川村元気さんでした。

村上春樹さんが河合隼雄さんから受け取ったもの。

さてさて、また村上春樹さんと、
河合隼雄さんの対談本に話を戻しましょう。

人は誰かと出会い、やり取りすることで
たくさんのギフトを受け取ることになります。

村上春樹さんも、河合隼雄さんとの
対談後にこんなことを話しています。

(河合隼雄さんと出会った)当時ちょうど
「ねじまき鳥クロニクル」という
大変に長い長編小説を書いているところで、
物語の深い霧の中にほとんどすっぽりと
浸かっているような状態だった。
自分の物語が自分を含めたまま、
どこかに向けて確実に進んでいくのは
わかるのだけれど、その「どこに」というのが
さっぱりつかめない。あらゆるものが複雑に
入り組んでいて、簡単いは仕分けのできない状態にあった。
おまけに現実と物語とがところどころで薄暗く入り乱れていた。
三年くらい片づけをしていない混んだ押入れを
想像していただければ近いかと思う。

でも、そういうときに河合さんと向かい合って
いろんな話をしていると(小説の話はほとんど
話さなかったのだけれど)、頭の中のむずむずが
ほぐれていくような不思議な優しい感覚があった。
「癒し」というと大げさかもしれないけれど、
息がすっと抜けた。

ある分野のプロフェショナルだったり、
尊敬する人であれば、受け取れるものは、
たくさんたくさん、という感じです。

だから、出会いというのは大切なこと。

なんだけど、、、誰とつながりたいかを、
ちゃんとオーダーしていない人が多い気がします。

カフェに行っても、コーラーが飲みたいと、
注文しないと、運ばれてくることはありません。

カフェだったら注文するのは当たり前だけど、
人との出会いや、人生の大切なものに関しては、
意外と注文し忘れている人が多かったりします。

うーむ、ぼくも笑えません。

ということで・・・、

人生レストランで、なにを注文しようか。

今日もブログに来てくださり、
ありがとうございます。

なんで人は、人生レストランでの
注文をし忘れてしまうんだろうね?

あ、これ、ほんとにオススメです。

村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)