二度と戻らなかった映画館の席。

 久しぶりに夕方まで、自宅兼オフィスにこもって仕事をしていた。午後4時を過ぎて支度を整えて外に出ると肌寒い。おまけに、マンションの自動ドアが開くと、ふわっと秋の匂いがした。いままでは涼しげだった風鈴の音色が、いっそう肌寒さを強調しているようだ。季節の変わり目を味わうのは悪くない。

ずいぶんと遅いお昼ご飯兼夕ご飯のお店に入って、今日はじめてくらいにツイッターを覗くと、心が留まったつぶやきを発見した。一緒にラジオをやったりしている幻冬舎の編集者である箕輪さんがおすすめされていた、高城剛さんのものだ。(ついでに、昔から興味を持っていた有料メルマガも最近から購読しはじめた)

読み終わるか終わらないかのうちに、ある場面が頭のなかでフラッシュバックした。場所は定かではないが、きっと六本木。もっと詳しくいうと、映画館。観ようとしていたタイトルは、『チャーリーとチョコレート工場』。

当時なかなかの話題作でもあったので、楽しみにして劇場に足を運び席に着いた。長〜い予告編が終わり、本編がスタート。どんな冒頭だったか、いまでは覚えていないのだけれど・・・

5分ほど経ったとき(だったと思う)に、ぼくは席を立ち、映画館の重い扉を力強く押して劇場の外へ出た。トイレをし忘れていた・・・のではない。もう二度と、その席に戻ることはなかったのだ。

ここで高城剛さんのことばに戻ろう。

ぼくの言うこの消化とは、一冊じっくり読むことではなく、ダメだと思ったら、読むのをやめてしまうことも含みます。たとえ、はじめの1ページでも。

ダメだと思ったら、キッパリやめてしまう。当時、どうしてそんな選択をしたのか、細かい心の動きは覚えていない。だけど映画館を出たあと、妙にスッキリした体の感覚だけはなんとなく覚えている。

生産性とかサンクコスとか、小難しい説明もできなくはないだろうが、心の声に従った行動をしてみるのって単純に気持ちいいものだったりする。そんなこともあり、最近ふと感じていたことを明確に思い出した。

本棚に残す本を10冊だけに絞る。
その他は、処分してしまう。

そんな選択に心惹かれているじぶんがいる。すぐにできることだけど、なかなか一歩が踏み出せない。やっちゃおうかなぁ、やってみたいなぁ。

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午後一の大きな案件の仕事を終えて、温泉町として有名な湯河原へ2泊3日の旅。ぼくが編集長をつとめるDNAパブリッシングの合宿を、都心から離れた場所でやろうという企画です。

仕事をのびのびとしっかりやって、夜はBBQをしたり、ビールを飲んだり、温泉に浸かったり。この記事を書きながら、頭はもう湯河原へトリップしてます。笑

そんなDNAパブリッシングがプロデュースした電子書籍『リピート率9割の雑談おしゃべり術』という本が、なんとAmazon15部門でランキング1位になったそうです。「15部門ってなに!?」と笑ってしまいました。

全員が手に取る本ではなく、サロンオーナーさん向けの本ではありますが、フリーランスで仕事をしている人にも役立つ内容がふんだんに入っていると思います。「売ろう売ろう」という感覚より、楽しくおしゃべりしてたほうが、「じゃあ、あなたから買うわ」ってなること多かったりしますからねぇ。