ていねいに生きる。

本田健さんが書いた松下幸之助さんの本
「運命をひらく」を読み終わりました。

健さんが抜粋した松下幸之助さんの言葉に
こんなものがあります。

素直な心になるのは、なかなかむずかしいねん。すぐになられへん。
素直な心になることは非常に大事やけれども、そう簡単になれん。
ましてすぐに素直な心になるということは、とてもできない。

それで、ぼくはこういうことを考えたわけや。
それは素直な心になるということを日々心に念ずると。
朝起きたら、仏壇のあるところやったら仏壇、神棚のあるところやったら神棚の前で、
「きょう一日素直な心で無事にいかせてください」と心に念ずる。

それを三十年やったらな、三十年続けたら、
まあ大きなまちがいなく、素直な心で、ものは見えるやろうと。
要は素直の初段やな。素直な心の初段になるにはね、三十年かかると。

それでぼくは、素直な心の初段になるには、
要はそれだけかかるということでやりかけたわけや。
今、もう三十五年になるからな、まあ、ようやく初段になったくらいや。

『ていねい』

これを読んだとき、頭に浮かんだ言葉です。

松下幸之助さんの本は、昔から大好きで、
高校生の時代から読んでいるのですが、
このエピソードは、ずっと記憶に残っていました。

「よし、幸之助さんにならって、ぼくもやろう」

と心に決め、毎朝やってみたことがあります。
半年くらいで、いつの間にかやめていました。。

「回数」を重ねる、すごさ。

一つのことを、これだけ長くやり続けられる
これも「ていねい」な生き方だと思います。

そして、仏壇や神棚の前で、、、
というくだりも、「ていねいさ」の
表れだと感じるのです。

ぼくを始め、多くの人が、「素直になろう」
と、意識することはあると思います。

でも、幸之助さんがすごいのは、

「回数」にするところです。

つまり、

毎朝、三十年、
仏壇、神棚の前で念ずる

回数にすることで、積み上がります。

回数が生み出すもの。

これってすごく、感覚的なものですが、
ブログを書くことを例に考えてみました。

「情報発信をすることは大事」と考え、

思いついたとき、気が向いたとき
「だけ」文章を書く人もいます。

一方、毎日1つ記事を書いていこう
と決めて、書き続ける人もいます。

前者は悪くて、後者が良いなどと、
言いたいわけではありません。

後者の行動には、意思があり、
回数を重ねた経験には、つよさを感じます。

これから、何の回数を、どのくらい
積み重ねるのか、あれやこれやと考えて、
ていねいに動いていこうと思います。

今日もブログに来てくださり、
ありがとうございました。

幼馴染の結婚式で福岡に来てます。
幼馴染というのは、損得勘定を抜きにした、
純粋に楽しかった時間が一瞬で蘇りますね。

お知らせ。

メンターである本田健さんが松下幸之助さん
について書いた「運命をひらく」。

松下幸之助という経営の神様を、愛の視点から切り取り、
ていねいに書かれていることが伝わってきます。

【運命をひらく】本田健著

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