経営学の巨人に学ぶ「売れる本づくりの秘訣」

電子書籍のプロデュースをしていると、
いかに売れる本を作るか、という問いが
頭から離れなくなります。。。

すると、関連する情報に対するアンテナが立って、
ヒントを受け取りやすくなるから面白いものです。

そこで今回は、一橋大学の教授で、本格的経営書で、
異例のヒットを記録した「ストーリーとしての競争戦略」
の著者である楠木建さんの言葉を引用します。

僕の限られた経験でいえば、本は売ろうと思って売れるものではない。
そこで僕の方針は(1)「売る」「売れる」を狙わず、(2)自分が大切だ・面白い・価値があると思うことだけを書く、すなわち徹底してプロダクト・アウト、で(3)この条件を満たさない満たさないものは書かない(したがって、あまりたくさん出さない)、この3つに尽きる。

ぼくも、楠木建さんの意見に賛成ですね。
今の時代は、プロダクトアウトで
作られた本はもちろん、商品・サービスが
ヒットする確率も高いことが多い。

自分の感覚や心の声に、
耳を傾けることを大切ですね。

お客さんって、意外と直感的なもので、
作り手が面白がって、熱を込めて、
生み出したものには心を動かされます。

そして・・・、
楠木建さんは、こんな風に続けています。

(2)の条件を満たしていても増刷がかからず売れないときもある。
でも、こっちが面白がって書いているので、ま、仕方がないな、と納得できる。
ところが、売ろうと狙って書いた本が売れなかったらわりと悲しいだろう。
どっちにしろよほどの幸運がない限り本は売れないものです。

このスタンスで書くことで、
著者自身の精神衛生上にも
よいのではないかと感じました。

メンタルが折れてしまい、やる気が持続せずに、
書き続けられない人をたくさん見てきました。

だから、文章や本を書き続けるためにも
大切な内容ではないかと考えられます。

お知らせ。

楠木建さんの書籍もどうぞ。

「ストーリーとしての競争戦略」

まさしく今回の内容と沿っていますが、
こんなタイトルの本が並んでいます。

「好き嫌いと経営」

「好き嫌いと才能」

極めつけは、これ。

「好きなようにしてください」