霧雨煙る夜。ぼくらは新宿にいた。酔っ払いたちがワーワーと、なにやら楽しそうだ。決められた場所に着き、濡れた傘をたたんで、一段一段足元を確かめるように階段をくだる。外に負けずおとらず、視界がぼんやりと白みがかって見える。席に座り、しばらく待つこと数分。
そびえ立つ5つの肉の山。トングでつまんでは、轟々と燃える火にかかった網の上へと、お肉を運ぶはこぶ。視界を白く濁らせていた煙が鼻へと届き、なんとも香ばしい。ジュージュー。ペラッとひっくり返して、しばらく火を通したら、まずはお塩でパクリ。・・・うまぁい。ひと息つく暇もなく、2枚目のお肉を網へと投入。サッと火を通したら、さらさらの醤油ダレにつけて、山盛りになった真っ白いご飯に乗せて、豪快にかき込む。・・・うまぁい。
ペロリと平らげてしまったぼくたちは、さらにお肉を3種類ほど追加する。ペースは落ちることなく、気がつくと皿はきれいになっていた。「いやぁ〜、美味しかった」腹の底から湧いてくる独り言を、抑えることができなかった。
家に帰って、何気に写真フォルダを覗くと、「あ、忘れてた」。
昼は昼とて、超巨大カツレツを食べていたんだ、おれ。
肉は元気のもと。
か、はわからないけれど、おいしい食事は元気のもと。それは確かなこと。
きょう食べた、アレです。
武蔵小山の『たいよう』さんのとんかつです。 pic.twitter.com/NHe03o9vsk— 末吉 宏臣 (@hiroomisueyoshi) October 19, 2017
あとは、お風呂も元気のもと。汗がにじむくらいの温度のお湯をはり、お気に入りの小説を読みながら湯船につかるのは小確幸そのものですね。