ヒット作は、想像ではなく事実をもとに、「集合的無意識」を突く。

邦画歴代3位の大ヒット作となった
「君の名は。」のプロデューサーである
川村元気さんが新しい小説を発売しました。

彼はプロデューサーでありながら、
クリエイターとしての活躍ぶりも有名です。

小説や映画でもヒットを記録した
「世界から猫が消えたなら」などを
世の中に発表しています。

そんな川村元気さんの記事
「“時代の空気”をつかむために必要なこと」
が、面白くないはずがありません。

コンテンツ作りをする人にとっては、
インスピレーションの宝庫でした。

「取材」と「集合無意識」の大切さ。

早速、川村さんの言葉を引用します。

──違和感から仮説を立て、それを取材で検証して物語にしたというわけですか。

『億男』もそうですが、僕は作品作りで絶えずそうしています。
世の中では「A」といわれていることが、
本当にそうなのかと仮説を立て、これを綿密に調べる。

そこで実は「B」でしたと分かれば、
それを物語化して提案するのです。

それに対して読者が潜在的に抱いていた感情が反応すれば、
新しいエンターテインメント、面白い物語が生まれると思っています。

世間では「夫婦は結婚したら、愛が情に変わって家族になる」
と当たり前に言うが、本当にそれでいいと皆が思っているのだろうか。

恋愛感情というものが自分の周りから失われていることにも皆、
うすうす気付いているのに、それを見て見ぬふりをしていないのかと。

こうした、人々の集合的無意識に問いを投げかけて、
「それは僕も気になっていた」とか
「私もずっと引っ掛かっていた」と、
読者が次々と言いだすことになれば、
それがヒットするということなのかなと思います。

コンテンツを作る人の中には、
取材と研究をしない人がいます。

自分の体験だけをもとにしてしまうのです。

ピンポイントにぐさりと刺さり、
ファンが増えることはあっても、
広がりや普遍性を持ちません。

取材が集合無意識につながるトビラ。

川村さんは、今回の小説を書くために、
男女100人に取材を試みました。

取材をすることで、世の中の人たちの
悩みや欲望と直面することになります。

その数が増えれば増えるほど、
人々の集合無意識の奥に潜っていく。

そのとき掴んだイメージや感覚を
言葉で表現できたときに、、、

「それは僕も気になっていた」とか
「私もずっと引っ掛かっていた」と、

と、受け手が感じるようになると、
そのコンテンツはヒットすることになる、
そんなカラクリなんだと思います。

コンテンツ(作品)作りって、
奥深くって、興味が尽きませんね。

ぼくも自身も、活動を共にする
コンテンツホルダーさんと一緒に、
集合無意識を突けるようなコンテンツを
作っていきたいと心に決め直しました。

お知らせ。

◉ 川村元気さんの記事の全文はコチラ。

「“時代の空気”をつかむために必要なこと」

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