遅すぎるなんてことはないよ。

今日は久しぶりにのんびりとした休日。行きつけのお蕎麦屋さんでさっぱりランチを済ませて、午後はサイクリングDay。

アテなく彷徨い着いた西麻布のカフェでNYチーズケーキとコーヒー。食べながら思いついた次なる行き先は、ほぼ日(糸井重里さん)が主催するお店TOBICHI。

糸井重里さんの著書『小さいことばを歌う場所』を購入して、「東京コーヒーフェスティバル」で読書のお供に珍しくておいしいコーヒー。

一日中ペダルをこぎ続けて、小気味よい疲れのまま自宅。明日(今日か)のエッセイの原稿を書くために向かうパソコン。

「さてさて、なにを書こうか」しばらく思いを巡らせる。あ、そうだそうだ、このことを書こうと思っていたんだった。

「はじめるのに、遅すぎるなんてことはないよ」

両親が滞在中のAirbnbに部屋に備えつけられたテレビをふかふかのソファーに腰掛けて観ていた。そのとき、テレビにはこんな映像が映し出されていた。

落語家、桂文字助氏である。ご存知ない人も多いかもしれない。あるとき、ある出来事を境に、生活保護を受け、アパートの近くの公園を掃除しては日用品をご近所さんから譲り受け暮らしている、ただのご老人になっていたからだ。

しかしこの方、立川談志師匠から実力を見初められ、あの有名な国民的番組『笑点』の初代座布団運びに抜擢されていたのである。しかし、夢の笑点メンバーには選ばれることがなく、座布団運びも降板となる。

仕事がうまくいかない苛立ち、大のお酒好きも災いしアルコール中毒症状が発症し、仲間や仕事先の人、最後は師匠である立川談志師匠に暴力を振るってしまうことに。業界内で段々と居場所を失い、冒頭のような生活へと追い込まれていったそうだ。

しかし番組の企画で、二代目座布団運びに選ばれた毒蝮三太夫さんと再会。桂文字助さんの現状に対して、厳しく諭す毒蝮三太夫さん。最後に、立川談志師匠が桂文字助さんを笑点の座布団運びから降板させた本当の理由が明かされた。

「座布団運びというポジションがゆえに、笑点メンバーに気を遣いすぎるようになってしまい、良さが消えてしまった。あいつ(桂文字助さん)には、才能のある落語で勝負させたほうがいい」

視聴率40%を超えていた『笑点』から外され、腐っていた桂文字助さん。そんな真実を聞かされている文字助さんの目には薄っすら涙がにじんでいるように見えた。そして彼は71歳という年齢にもかかわらず、もう一度、落語の高座に上がりはじめる。

「いやいや、もう遅いよ」

そう言われても、思われても仕方がない状況だ。それでも、落語界に戻り、高座に上がる文字助さんはかっこいいと思った。実際に、ほんの少しだけ映し出された落語家、桂文字助さんの声は力強く、顔は凛々しかった。

とここで、グーーーーッと現実のことに話を戻そう。

ぼくもつい最近から、ブログを書きはじめていまに至る。ふつうに考えたら、はじめるのが遅すぎる。時代遅れと言われてもしょうがない。

でもぼくは、遅いなんて思っていないのだ。(あ、頭をよぎることはあるか)実際にたくさんの人が読んでくれるようになっている。つい先日も、こんなことをつぶやいた。

 

感情とか思いといった抽象的なことを書き残すことだけじゃなく、具体的な数字も記録しておきたい。それは揺るがない事実だから、現実的であるための結び目になってくれる。

遅いからといって、このnoteブログをはじめていなかったら、みなさんとのつながりはひとつとして生まれなかった。

人には、その人のタイミングがある。

さくらの花に向かって、秋の今ごろ、「咲け、咲け」といくら心のなかで念じても、語りかけてもムダだ。人間にもやはり、タイミングというものがある。早くも遅くなくぴったりのタイミングが。

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よし、このエッセイを書く直前に、野球日本代表の元監督小久保裕紀氏のファイナンシャルプランナーなどをつとめるお金の専門家、江上治さんの電子書籍最新刊の原稿編集の最終チェックが完了しました。本当の最終作業へ突入。

今回は、ワークブックシリーズ第二弾ということで、お金についての現実的かつ実践的な本に仕上がる予定です。お楽しみに!

あ、第一弾も、気になる方はぜひ。

『たった3時間で運命を変える! 人生計画ワークブック』 著:江上治

まえがきも載せておきますね。

 

あなたは今日という1日をどのように過ごしているだろうか。
ただ流されるだけの人生を生きてはいないだろうか。

あなたは何のために生まれて、このたった1度きりの人生の中で何を達成しようとしているのか?
もし、その答えが分かっていない状態ならば、充実した毎日を生きることもできなければ、その先に理想の人生が待っていることもない。

では、理想の人生を生きるために必要なことは何か?
それは、あなた自身を知ることから始まる。その中でも、あなたの強みを知ることは何においても大切だ。
例えば、あなたがやりがいや生きがいを感じつつ、周りの人からも感謝されながら、幸せなお金持ちとして生きたいのなら、あなたの才能や強みをフルに発揮させることが必要不可欠だ。

そして、誰にでも、その人のオリジナルの才能がある。その人にしかできないことがあり、その人にしか提供できない価値があるのだ。独自の才能や強みを発見し、お金に変える計画さえ立てることができれば、誰もが幸せなお金持ちになれる。

私がそう断言するのに理由がある。年収1億円を超える方々と付き合う機会が多々あるが、彼らにも一般の人とそれほど変わらない平凡だった時代が必ずあり、あるところから差が生まれて広がっていく。
その違いを生み出すのが、独自の才能を活かしているかどうかと、人生計画を描けているかどうかである。

才能を発見し、人生計画を立てる上で、本書は確実にあなたの役に立つだろう。
用意されているワークシートと1つ1つ向き合い、ペンを進めて行くだけで、強みや才能が明瞭になり、あなたは人生を変えるための源泉をたくさん受け取ることになる。

言わば本書を、強制的に人生を変えていくためのツールだと捉えて欲しい。その辺に出回っている「ただ良いことを聞いた、勉強になった」で終わる本ではないのだ。

この1冊で確実にあなたの人生を変える、そういうコミットメントを込めた究極の本である。

江上治