こんにちは。イサです。
最近、仕事の関係で、経営に関する本を読むことがあります。
昨年とても印象的だったのは、社長就任からたった4年間で
☑️ 観客動員数165%増
☑️ 球場稼働率93.3%達成
☑️ ファンクラブの会員数も11.8倍
☑️ 毎年出していた30億もの赤字を解消
☑️ 今季はついに事業そのものを黒字化
にまで反転させるという離れ業を成し遂げながら、昨年、電撃的に辞任を発表した、元横浜DeNAベイスターズ社長の池田純さんが書いた、「空気のつくり方」という本です。
何がすごいのかというと、上記の結果の逆をイメージしてもらえば分かる通り、池田さんが就任した直後のベイスターズの状況といえば、球団順位は5年間万年最下位、観客動員数は12球団ワーストを記録、選手がスポーツライターに向かって「今のベイスタースに残りたい選手なんて誰もいないですよ」と漏らすほどだった、というのですから、その変わりようが伺えます。
また、当時は球団経営は大企業のブランディングなのだから赤字で当然、というようにも言われていたそうです。
逆転できる人の条件
それが一転して逆転。
経営だけでなく、昨季はチームとしてもクライマックスシリーズでの奮闘を見せる大活躍でした。そうなれば当然「一体何が起こったのか?」ということで、メディアからは絶大な関心が寄せられていました。
でも正直、個人的に思う、この池田純さんのすごいところは、こうした本に書かれている「マーケティング施策の数々」というよりも、本には少ししか書かれていない、旧体制の組織に入っていって、大改革を成し遂げる時の「人間関係」や「感情的な風圧」に屈しなかったところです。
当初、約200人にも上る旧体制の球団に、池田さんらは、たった3人で乗り込んだと言います。
著作中には、
・経営者は孤独といわざるを得ない、
・会社内から
「これが社長をやるつもりか?」
「本気で再建するつもりか」
「素人が何をどう変えるつもりだ?」
という視線を随所から感じた、
・中には、
「プロ野球業界は特殊だ、あなた、本当に社長をやれると思ってるんですか?」
と正面から言ってきた幹部候補もいた、
と書かれていたところもあります。
これは・・・
いったいどれほどの感情的な逆風があったのだろう?
実際、自分の身にこれがおきたら、こんな風圧に、耐えられるだろうか?
成功への最後の関門?
自分は、結構メンタルが弱いです、笑
大学時代も、大学院修士課程から博士課程に進もうとしたのですが、内部ので競争意識はなかなかに強かく、当時の自分は対処することができず逃げ腰になって混乱し、本来のパフォーマンスの半分も発揮できなかったように思います。
近年、末吉とともに最も尊敬するメンターの元で働いていた時も、同じことを経験しました。感情的に大きく揺さぶられて、不安にばかりかられて仕事が手につかない。気が散って進まない。やっていても何か、クオリティが低い。そんな状況に陥ることはしばしばでした。
そのメンターは言いました。
「もうダメだ!!というところから、いかにして自分の気持ちを復活させられるのかが重要なんだよ」
実際、そのメンターの元で長く働いているスタッフは、朝のミーティングで大きく感情を揺さぶられても、終了後からすぐに作業に復帰、いつも通りのスピードで、質も量も変わりなく、仕事をこなしていました。
でも、そんな風にして「感情の摩擦」を味わうたびに、自分としては、何か「器」とでも言ったら良いのか、見える範囲が広がったり、感じとれる力が強くなってきた気がしたものです。
まだまだ大した大きさになってないけど・・・笑
なので、こうして大きな事業を預かって成功まで導く人、というのを見ると、どれほど多く、こうした経験をしてきたのだろうか・・・!!と思います。
感情の摩擦を味わうための5つのこと
では、こうした「感情の摩擦」はどんな状況で感じるのか、と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、自分が今パッと思いつくのは主に以下のものです。
・新たな挑戦
・人間関係の衝突
・お金の不安
・パートナーシップ
・才能の限界
きっと大人物は、社会人になる前から、それこそ子供の時から、リーダーになったり、他とは違う道を選択したり、イベントを起こしたり、子供なりの感情の摩擦を積み重ねてきたのかなあ〜などと想像しています。
社会人になっていくと、そうした機会は会社勤めで何かプレッシャーのかかるプロジェクトを任せられるか、職場で嫌な人がいるか、でもない限り、ほとんど起こらないのではないでしょうか。歳を重ねるたびに、嫌な人がいたらそこに行くのをやめれられるし、誰かに何かを矯正させられる機会も減ります。
実は、先日リニューアルオープンしたオンラインサロン、「宏臣 編集会議」は、こうした「感情の摩擦」を乗り越え、成長をじっくりしていける学びの場でもあります。
もしタイミングが合えば、是非とも一度のぞいてみてください。