毎日、電子書籍の取材と打ち合わせが続いています。著者の方々と過ごす時間は、普通の3倍くらいに圧縮された濃厚な時間です。なぜなら、彼らの職業人生をかけて培ってきた知識やスキル、これまでの人生に貫かれた知恵をテーブルの上にバーッと広げて、その中でも珠玉の内容を丁寧に深く聞き込んでいくからです。
情報は一次情報がいい、と言われます。どういうことかというと、文章よりもセミナーなどで話を聞く方がいいし、セミナーよりも1対1で直接話を聞くほうが濃い情報を受け取れるということです。そう考えると、編集者というのは究極の一次情報を享受できる立場にいることになります。著者の熱量を、カルピスの原液のように濃い知恵を体に入れることで、ぼくの人生やビジネスの成長スピードは何倍もはやく、豊かなものになってきました。自分の成長という意味でも、編集者はすばらしい仕事だと思います。
そしてもうひとつ、圧倒的な知見や人格を備えた著者のみなさんと、パートナーとしてお付き合いできることは編集者の何にも変えられないギフトです。つよい信頼関係で結ばれた著者と編集者の先輩を何組も知っていますが、見るたびに羨ましくなります。ぼくは編集者とは、著者がどういう生き方をしてきたのか、どういう価値観を持ってきたのかを受け入れて、新しい未来へ向かうときにそっと寄り添う存在だと考えています。そんなあり方で結ばれる関係を持てるのは、ほんとうに豊かなことだと思うのです。
ということで、先日から電子書籍編集者なかまを募集していますが、続々と一緒にやりたいと手を挙げてくださっている人が増えています。ピンときた方は、一緒におもしろい仕事をしていきましょう。DNAパブリッシング代表の伊藤さんと編集者のおもしろさについて話しましたので、そちらもぜひ。企画の詳細もコメント欄よりどうぞ。
【対談】編集者のおもしろさって?
http://dnapromo.net/editor/1st/about.mp3
<DNA The Editor 詳細>
http://dnapromo.net/editor/1st/editor.pdf