あなたは「羨ましいなー」と思った時、寂しい気持ちや悔しい気持ちを感じるだけで終わりにしていませんか?
「もっともっと」という気持ちは、時には頑張る原動力にもなりますが、一方ではその気持ちには終わりがないような気もしますよね。では、どうしたらその気持ちを前向きに生かすことができるのでしょうか?
人が生きていく上でとっても大事なことなのに、なぜだかあまり学ぶ機会のない
「感情」について、末吉がカウンセラーの細川一滴先生に色々聞いていく大好評企画。
『 感情の学校 』8限目、はじまります!
末吉:
みなさんこんにちはナビゲーターの末吉宏臣です。そして感情の学校の先生、
一滴:
細川一滴です。よろしくお願いします。
末吉:
よろしくお願いします。ということで、今回も授業をお届けしていきましょうか。
今回、僕が質問する形でいけたらなと思っています。マジでいうの恥ずかしい、というか自分の弱さをさらけ出している感じで嫌なんですけど。
今回の質問は、僕の周りで、僕よりちょっと年下の人たちが僕よりものすごく活躍していたりビジネスた売り上げが良かったりするのを見て、ぶっちゃけ「羨ましい」っていう気持ちがあるんです。
「羨ましい」くらいだったらいいんだけど、「嫉しさ」が時々顔をのぞかせる時もあったりして、自分がそれは嫌だなと思いながらも、じゃあどうしたらいいのかわからず、今もそれとどう折り合いをつけていったらいいのか分からないので、その辺を聞いてみたいです。
一滴:
僕なんか車が好きなので高級車見ると目が行きますよね。それで若いやつとか乗ってると「あ!?」ってなりますよね。「仕事なにやってるんだろう」みたいな、笑
女性だったら、なにやってんだろう? とか、実際稼いでるのは旦那かな? とか。
末吉:
思いますよね。活躍してる人とか、モテてる人とか。
一滴:
多分これって若い人の方がその度合いって強いと思いますね、僕はだいぶ落ち着いてきたんです。
僕がわかってる範囲でいうんですけど、なんで落ち着いてきたかっていうと、その人たちの上り下がりを見る機会が、年を重ねた分あったんですよ。たとえ今超ブレイクしていても、長期的には、どうなるかわかんないんです。人って、人生がイケイケのまま、なにも起こらないで、うまくいき続けたまま死ねるでしょうか?
末吉:
無理じゃないですか?
一滴:
ありえないですよね。
末吉:
それは歴史的な偉人たちも伝記とかを見ていてもこれはあるなーって思います。
一滴:
絶対あるんですよね。もしくは、そう見せておいて、実はすごい苦しんでる、ということはよくあること。っていうことを知識で入れておくということは大事ですね。
末吉:
確かに、それだけちょっと聞くだけでも落ち着く気持ちもあるだろうし、普通に共感を感じるっていう部分もあるかもしれないですね。
一滴:
違うバージョンでいったら「綺麗な嫁さん持ってる」とか、「イケメンの旦那だなー」とか、色々あると思うんですけど、本当に見た目どうりかっていうと、それはわかんない。
たとえ今そうだったとしても、この先はそうとは限らない。
限らないどころか、なんか起きる、っていうこともある。
そう思うとちょっと落ち着けるんじゃないですか?
末吉:
確かにありますね、裏を見るというか、もうちょっと全体という視点で見るというか。特によくあるのは、例えばメディアに出ている姿とかだけを見ることも多いんですよね、僕の場合。なので、その視点を持つことで落ち着く、っていうのはあるかもしれません。
一滴:
僕もすごいっていわれる会社や偉人たちをウォッチしたりするんです。そうすると、20年前トップだった日本の電気の企業シャープ、サンヨー、東芝なんて、今や名前もなかったり、売却がどんどん進んでたりする。当時は就職したい企業ナンバーワンみたいな会社だったんですよね。
でも、どうなるかわかんないじゃないですか。そういうのが年を重ねるとわかる。
じゃあ、どうするかっていう話ですよね。
末吉:
その瞬間、感じていれば、それを知識として見るっていうのはありですよね。
一滴:
一旦心を落ち着かせたら「じゃあ、自分はどうするのか」って本質的なところに力を注げるっていう感じじゃないかと思います。
末吉:
そういう視点で見てあげる。
一滴:
痛みにフォーカスしてしまうと、エネルギーもれするんですよ。
それよりも、普段食べるご飯。吉野家でも、なんでもいいんです。「ありがたいな」って、誰かの手を通って自分たちは生きている、っていうことに立ち戻って見ることって大事だと思いますね。
末吉:
随分話が飛んだような感じがするんですけど、日常に感謝をするってことですか?
一滴:
そうです、日常の幸せ度を膨らませていく。
末吉:
もうちょっと手前の、というか、身近な幸せ度を感じていくということですか。
一滴:
それベースで膨らませていかないと、妬みとか悔しさとか、もちろんバネだったり、エネルギーにはなるんですけど、その度合いが大きいと、どこまで行ってもそういった感情が続いていくことになってしまいますよね。
末吉:
あー確かに、永遠に満たされない感じはありますよね。
一滴:
これもそういうバージョンをみたから知ってるんですけどね。
それよりも、普段のご飯があるありがたさとか。パンの耳だっていいんですよ。パンの耳30円でありがたいな、みたいな。
末吉:
なるほどね!ちょっとまだ、僕は感じれないけど、それをまず考えることとか、事実を感じる瞬間は僕もあるので少しわかる気がします。
一滴:
これを教わったのは末吉さんの奥さんに教わったんですけどね。「いただきます」の言葉を教わりまして。
末吉:
それですか!?
一滴:
「この食べ物を作ってくださった方に感謝します」っていうんです。
そうすると何品かあるじゃないですか。一品でもいいですけど、その一品にいろんな人が関わってくるのが見えてくるだけで「わー、すげーな」って、ちょっとしあわせな気分になる。
末吉:
忘れてました、笑
一滴:
毎日なれます。
末吉:
今、心が汚れてました、笑
ちょっと、やりますよ。僕らも、うちで。でも、その瞬間そういう趣向に切り替わりますよね。
一滴:
「自分はなにしようかな」って気持ちに戻れる感じ。
末吉:
深いですね! 僕が今ちょっと、忘れてたもん!
「妬ましい」とかの話。
一滴:
かたまったね、大丈夫?
末吉:
これをご覧の皆さまも、ぜひ体感してみてください、笑
なんだか公開カウンセリングみたいになりましたね。
いや、本当にそうだと思いましたよ。「妬ましい」と思ってる人の顔を今回リアルに1人、2人イメージしながら最初喋り始めたんですけど、全然なくなってます、リアルに。
まとめられないんですが、今ご覧になってくださっている方の中には、何かをすでに感じてくださっていることもあるんじゃないかと思いますが、ぜひその気持ちを大事にしてもらいたいな、と思います。
ということで、しんみりしましたが、また次回も聞いてください。ありがとうございました。