作家が編集者に求めることは?

ちょっと前に、「作家の履歴書」
という本を読んでいました。

この本は、僕のいろんなところを
刺激してくれた本です。

21人もの人気作家が、
「ものを書く」プロになるための方法を
披露しているのですから当然ですね。笑

・志望動機
・転機
・自分を作家にした経験

という3つの視点から語られた言葉は、
「文章を書く」ことに携わる者にとって、
金言のようなものばかりでした。

しかし、最も刺激を受けたのは、
そのメインディッシュ的な内容ではありませんでした。

実は・・・、
各作家のコーナーの最後の最後に書かれた
たった200文字前後の短い文章。

「本人希望欄(編集者への要望)」
という本当に小さなコーナーです。

しかし、編集者にとっては、
親身にアドバイスされたり、
厳しく叱られたり、
温かく勇気づけたり…
学びが深まり、励まされる内容になっています。

その中でも、読み終わったあとも、
ずっと心に残った小池真理子さんの
言葉を紹介します。

小池真理子の本人希望欄(編集者への要望)

その作家がどういう生き方をして、
どういう価値観を持ってきたのか、
細かいところまで把握して、
かつ新しい地平に向かうときに
そっと寄り添ってくれる編集者が理想的です。

ものを書く作業の厳しさ、そこに
寄り添うことの厳しさを
若い編集者にはわかってほしい。

二人が同じところを見て、
ものをつくりあげていく楽しさ、
快感を知ってほしいです。

No2、プロデューサーの極意

この言葉は、編集者のためだけの言葉ではなく、
誰かと一緒に何かを共同創造する人たちにも
とても役に立つのではないでしょうか。

とくに、No2やプロデューサーなど、
誰かをプロデュースする立場の人にとっては、
必須の「あり方」ですね。

この文章を読んでいて、
僕の尊敬する編集者の中吉カレンさん
のことが頭に浮かびました。

彼女は、その人の人生を
丸ごと理解しようとする。

そこから浮かび上がる
「メッセージ」を紡ぎ出す
あらゆるサポートをする。

作家と一緒に、そのような真摯な姿勢で
取り組む編集者のところに、幸運の女神は
微笑むのかな、と思います。

実際、彼女が編集に携わった書籍の中から、
100万部を超えるような本が2冊も
生まれたのはそんなところにも要因が
隠されているのではないかと想像しています。

ぜひ、あなたなりに、小池真理子さんの
言葉を生かしてみてください。

追伸、、、
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