集合的無意識にアクセスする方法。

「集合的無意識を突けば、ヒットは作れる」
という記事が、思いのほか好評でした。

集合的無意識の存在は、
一流のクリエイターにとっては、
当たり前の概念のようです。

たとえば、仕事を共にした作家で、
300万部を超える方たちは、
ほぼ例外なく集合無意識という存在を
活かしながら、お仕事をされています。

長期的かつ、広がりを持つコンテンツを
作るためには、集合的無意識の存在を
無視することはできないと思います。

なぜ、集合無意識が大事なのか?

これからの時代、表面的なコンテンツは、
目にも止められなくなってしまいます。

なぜなら、情報は無数にあるからです。

インターネット上には、一生かけても
読み切れない、見切れない、
膨大なコンテンツが存在しています。

そんな中から、目をとめて、
最後まで読んでもらうことは、
簡単ではないと思いませんか?

そんな情報が溢れかえっている時代に、
求められるのは、深みを持ったコンテンツ。
その深みを醸成するのが、集合的無意識なのです。

村上春樹に学ぶ「集合的無意識」にアクセスする方法。

集合的無意識に、意識的にアクセスするのが、
もはや説明の必要もない作家、村上春樹さんなのです。

その方法を、ご自身の著書の中で解説されています。
以下は、村上春樹さんの文章の引用です。

 小説家の基本は物語を語ることです。そして、物語を語るというのは、言い換えれば、意識の下部に自ら下っていくことです。心の闇の底に下降していくことです。大きな物語を語ろうとすればするほど、作家はより深いところまで降りて行かなくてはなりません。大きなビルディングを立てようとすれば、基礎の地下部分も掘り下げなくてはならないのと同じことです。また密な物語を語ろうとすればするほど、その地下の暗闇はますます重く分厚いものになります。

 作家はその地下の暗闇の中から自分に必要なものをーーーつまり小説にとって必要な養分ですーーー見つけ、それを手に意識の上部領域に戻ってきます。そしてそれを文章という、かたちと意味を持つものに転換していきます。

 その闇の中では集合的無意識と個人的無意識とが入り混じっています。太古と現代が入り混じっています。

たとえば、「つながりは大事」という
コンテンツを作ろうとしたとします。

綺麗事の話は、すぐに出てきます。
たくさん出すことができます。

でも、「つながり」という言葉を扉に、
集合無意識につながるためには、

つまり、
意識の下部に自ら下っていくには、
心の闇の底に下降していくには、

「孤独」と向き合うことが必要になります。

自分の孤独と。他人の孤独と。
孤独にまとわりつく感情と。

その中から、
コンテンツにとって必要な養分を、
見つけることができるということです。

・・・・・・・
ぼくも意識的に取り組みますが、
自分の内面と向き合うことは、
決して楽な作業ではありません。

実際にやろうとはしてるけど、
出来ているなんて思えません。

でも、この作業をやめるてしまうこと、
あきらめることはしないと決めています。

一緒にコンテンツ作りに取り組む
人たちにも求めていきたいと思います。

それが、本物のコンテンツ作りに
挑戦し続けることだと信じているからです。

お知らせ。

◉ 村上春樹著「職業としての小説家」
情報発信をしている人は、
問答無用に読んでもらいたい本です。

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