「おなら。」

ある人から、急に無茶振りされた。

「おなら。」をテーマに1分間しゃべってくれと。

なぜ??? 1分間しゃべらないといけない意味がわからない。さらには、テーマが「おなら」、意味のわからないワンツーパンチだ。疲れていたから、むげに断った。いや、疲れていなくても、答えない可能性が高いだろう。

しかしそれでも、食いついて離れてくれない。正直、面倒くさい。さらには、こんな提案をしてくるではないか。

「おなら。」をテーマにエッセイを書いたらいいじゃんと。

はッ??? 「?」が3つでは足りない。ちなみに、その人になんの得があるのかもわからない。謎は深まっていくばかりだ。そしてまた、断った。

「嫌だよ。」と。

でも、なぜだか、なぜだかわからないけれど、「・・・いいかも」と思ってしまった。時間にして、そうだなぁ、1分なのか3分なのか。その間に、ぼくの頭のなかではなにが起こったのだろう。人間の頭は宇宙そのものだな、あまりにも未知数なことが多い。ホントに。

ということで、「おなら。」について書いてみようかな、今日は。

手はじめに、Wikipediaを検索。現代っ子風を装うことにしよう。

肛門から排出される気体で、腸で発生されるガスも含める。

ここはまぁ、真面目な感じの説明。その次に、我が目を疑う新事実が。

正確に言えば、音がするものを「おなら」、音がしないものを「屁」と言う。

これは、知らなかった。知ってるからといって、役に立つとはとうてい思えないけれども、「へ〜」と思った。

さてここからは、ぼくにとっての「おなら。」について語ってみよう。

ぼくにとっておならは、「恥ずかしいもの」であり「隠したいもの」だ。

小学校も低学年の頃だっただろうか、テスト中のときに、おならの音が漏れてしまったことがある。なんとかうまいことやって、音の出ない屁でおさめようとしたのに失敗してしまった。そうして、笑いが起きた。(記憶がある)

でも、生理現象だからしょうがないではないか。どうしたって、出るものだ。トップアイドルならばそんなことはない、、、と思いたいが、やっぱり同じだろう。

じつは今日ちょうど、似たような感覚を味わったものがある。恥ずかしいし、隠したいなぁということが。

それは、「お金」だ。一般的にも収入などは「隠しておきたいもの」だし、お金をもっと稼ぎたいという気持ちは「恥ずかしいもの」だ。でもこれも生理現象で、よりよく快適に暮らすためにもお金は稼ぎたいものだよね。

さーて、どうまとめようか、迷っておりますぞ。

たとえば「おなら」を、恥ずかしいし、隠しておきたいからといって、我慢し続けていたら健康に悪い。身体を壊す。(ぼくは実際にそういう人を見たことがある)お金についても同じかもしれない。「お金を稼ぎたい」という生理反応を抑えて、お金を稼ぐのは汚い、恥ずかしいと思って溜め込んでしまうと健康によくないよね。きっと。

——————————————————————
さて、書き終わったいまでも、頭に浮かぶ「?」は完全には消えてくれていません。だけども、じぶんで考えたキーワードではないものについて書くというのは、予定調和じゃないエキサイティングさを感じました。

うまくまとめられなかったなぁという少々の後悔と、また時々やってもいいかなぁという好奇心を抱えつつ、パソコンを閉じることにしようと思います。

あ、カズオイシグロさんがノーベル文学賞を受賞されましたね。人前で、「うぁ!」と声を出して驚き、喜びました。作品が好きなのはもちろん、出身が長崎という同郷で地味に嬉しさ2倍です。