じぶんをじぶんで好きでいる。

ぼくは束になった紙を膝の上にのせた。表紙を見た瞬間、懐かしさにも似たうれしい気持ちが湧いてくる。パラパラとめくると、その気持ちは一層つよいものになった。

4年ほど前に嵐のコンサート会場設営のバイトをするため、たった一度だけ訪れた国立競技場駅に人生二度目に降り立った。幸いにも雨が止んで向かった先は、サンクチュアリ出版のビル。

大好きな友人である紫月天弓美(しずきあゆみ)さんがサンクチュアリ出版さん主催のセミナーへ登壇する日だったのだ。まだまだ雨が心配な足元の悪いなかにもかかわらず、準備していた席が足りなくなるほどの盛況ぶり。

冒頭の写真は、そのイベントで配布されたスライド資料である。なぜに、懐かしい気持ちが湧いてきたのかというと、このスライドは数年前のぼくがつくったものだったからなのだ。(3ヶ月ほどの取材を重ねて形になった、天弓美(姐)さんオリジナルのコンテンツである)

彼女は「自分LOVE」ということばをよく使っているが、なんだか自尊心やら自己愛という堅苦しい感じがしなくていいなぁと思う。

ものすごーく簡単に(ぼくなりに)説明すると、こうなる。

「(欠点も含めて)まるごとのじぶんでいいじゃん♪」

天弓美さんは、(事前に強調しておくが、いい意味で)喜怒哀楽や好き嫌いが激しい。喜ぶときは弾けるようなテンションと笑顔で嬉しがっている。悲しいときはどんより感が半端ない。誰かにイラッとしたときには、「死ねっ!」と思ってしまうことがあるらしい。普通は「そんなこと思っちゃいけない」と否定するか、本当はそう思っていても、その感情をなかったことにしてしまいがち。彼女は違う。「死ねっ!」と、とことん思い切るのだ。(あ、もちろん、その相手に「死ねっ!」と言うわけではない)

(天弓美姐さんにあやかり、ぼくもそう思うようになって、生きるのがラクになった気がするなぁ。息ができるようになったというか)

そうして、いまになって振り返ると、彼女とこのコンテンツをつくった頃よりは、ポンコツなじぶんも抱きしめてあげられるようになってきたものだ。ずいぶんとね。

だからこそなのか、じぶんの欠点を生かす道やら方法について、あれこれと作戦を練ることができた。

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紫月天弓美さんの肩書きは、サイキックカウンセラー。バリバリのスピリチュアル分野です。ぼくはなぜだか、スピリチュアル嫌いを公言しているのに、スピリチュアル業界の人と仕事をすることも多かったりします。

「大嫌い、大嫌い、大嫌い、大好き〜!」というモーニング娘。の古い歌がありますが、そういうことなのかなぁと、時々思っちゃいますね。

◉紫月天弓美さんブログ : https://ameblo.jp/ayumioffice/