ここ最近、編集者の柿内芳文さんのインタビュー音声を聴き込み、記事を何度も読み込んでいる。柿内さんは、100万部突破のベストセラー『嫌われる勇気』、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の編集者であり、人気漫画『インベスターZ』、『君たちはどう生きるか』などの編集も手がけた、まぎれもないヒットメーカーだ。
3時間という長時間にわたって続いたインタビューは、1秒の無駄もなく、濃密な時間だった。(まるで「精神と時の部屋」に入っていたかのような、、あ、わからない人もいるか)
そのなかでも、心に突き刺さったことばがこれだ。
いろいろと工夫すれば、100人中30人が面白いと言ってくれるかもしれない。でもそんなもの全く求めていないんです。100人の中のひとりが熱狂してくれればそれでいい。
頭のなかで何度も反芻されている。そして、ふと思い出した。似たようなことをベストセラー作家や成功した起業家など複数の人たちから、耳にタコができるほど言われてきたなぁと。
「まず、100人のファンを作りなさい」
これって、「好きなことをして生きていく」という、これからの時代の中心になる考え方だと、あらためて思う。いかに100人という人と信頼関係をつくるのかということ。それができれば、ずいぶんと、じぶんが思う通りの仕事や暮らしを送れるようになると思うのだ。