正直に、やるべきことをしっかり守って、 淡々と仕事をする。

糸井重里さんのほぼ日に、
とってもふつうな言葉が並んだ、
とっても深くて濃い対談企画があります。

『きょうの料理』『おかずのクッキング』ほか、
テレビや雑誌などで大活躍されている
料理研究家の土井善晴さんと糸井重里さんの対談です。

仰々しく書きたくはないのですが、
はたらくこと、生きることの教科書にしたい、
そんな気持ちにさせられる内容でした。

チョイスしたい言葉があり過ぎるのですが、
今回はこの言葉をえらびました。

糸井
聞いてて思いましたけど、
それ、たぶん文章でもそうなんです。
褒められようと書かれた文章って、
鼻につくというか。
やっぱり不味くなるんです。

土井
そこは「民藝」と通じている気がしますね。
おいしさや美しさを求めても逃げていくから、
正直に、やるべきことをしっかり守って、
淡々と仕事をする。
すると結果的に、美しいものができあがる。

当たり前のことしか書かれていません。
だけど、だからこそ大切なこと。

ぼくは、褒められよう、よりいいものを、
と文章を書いてしまうことが多々あります。
読んでいて、耳が痛かったです。

何度もこの対談を読み返して、
自分の在り方を繰り返し見直したい。

家庭料理のおおきな世界。