最近ではほとんど行く機会がなかった、古本屋さんブックオフにふらりと立ち寄った。目的もなくあちこちの棚をぼんやりと眺めては、気になった本をスッと抜き取りパラパラとページをめくる。ほとんどの本は、スッ、パラパラ、スッと棚から抜き取っては、めくり、すぐに戻すという「パブロフの犬」的な状態。
そんな反復運動を繰り返すなか、スッ、パラパラ、うん? ページをめくる手が止まった。一文字一文字、一文一文をじっくりと読みはじめた一冊があった。森博嗣さんの『自由をつくる 自在に生きる』という新書。
その目次に、こんな項目があったのだ。「 ◇ブログの罠 」人はやはり、じぶんの関心があることに目を奪われるもので、その法則にあらがうことはできなかった。無念。
ということで読み始めてみると、やっぱりというか、ほんのりと凹んだ。「まぁまぁまぁ、ですよねぇー」という具合に。ぼくにボディーブローを食らわれてきた文章の一部をご紹介しておこう。
知らず知らず、ブログに書きやすい毎日を過ごすことになる。
これは「支配」以外のなにものでもない。人の目を気にし、日々のレポートに追われるあまり、じぶんの可能性を小さくする危険がある。充分に気をつけた方が良いだろう。
その通りだろう。
ぼくの場合はブログに書くネタを見つけながら毎日を過ごすというよりは、毎日のなかに転がっている、心が揺れ動くこと、おもしろいことや人や作品に触れたときにそれについて書くようにしている。
そして、森博嗣さんの耳が痛いアドバイスについては、いま現在取り組んでいる最中だ。どういうことか?
書くこと、書かないことを、ちゃーんと区別する。
ということだ。これに付随する森博嗣さんの善き視点をご紹介したいと思う。
1年かけてじっくりと考えるようなもの、10年かけなければ作れないようなもの、そういった大問題や大作ではなく、今日一日で成果が現れるような手近な行為を選択するようになるのだ。
全部が全部、すぐに毎日のエッセイに書く、なんてことはしないようにしている。じぶんのなかに、すぐにはおもてに出せない「ナニカ」がある。それはたしかなことだ。その「ナニカ」をじぶんのなかで育て、大人にして、世の中に送り届けることもしなくっちゃとも思う。
早くパパパッとまかない料理を出すこと
長い時間ぐつぐつ煮込む料理を出すこと
そのふたつが仲良くケンカしながらも、なんだかんだ上手いことやっていけるようにしたいものでございます。さながら、トムとジェリーのように。
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今日は仕事の合間をぬって、『ダンケルク』を観に行くぞー。と書きかけて、実際に観に行ってきたぞー。
ぬぬぬだったぞー。ぬぬぬの言語化は、するのかしないのかわからないけど、すごく肚にこたえる映画でした。
そして、ちゃんと仕事もしています。ホリエモンこと、堀江貴文さん関連のおもしろいお知らせがそろそろできそうです。またご報告しますね。