感情の学校『ホントの自分ってなに?』〜3限目〜

あなたは本当の自分って何だと思いますか?

もし、今のあなたが「本当の自分」ではないのだとしたら、そもそも今のあなたはどんな風にして、「今のあなた」になったのでしょうか?

人が生きていく上でとっても大事なことなのに、なぜだかあまり学ぶ機会のない
「感情」について、末吉がカウンセラーの細川一滴先生に色々聞いていく大好評企画。

『 感情の学校 』3限目、はじまります!

 

末吉:
皆さんこんにちは。ナビゲーターの末吉宏臣です。そして感情の学校の先生。

 

一滴:
細川一滴です。よろしくお願いします

 

末吉:
よろしくお願いします。ということで今回も感情の学校の授業お届けしていこうと思います。
僕も一滴さんに聞きたいなと思う事を色々考えていたんですけど。
そしたら、特に感情という視点で、有名人とかを見たときに一滴さんはどういう風に見てるのかな、みたいなことを聞いてみたいな、と思ったんですよね。

 

一滴:
それなら、最近この一年ぐらい僕が好きで注目してる人がいます。俳優さんでムロツヨシって人がいるんですよね。

 

末吉:
また渋いというか。

 

一滴:
渋いですか?

 

末吉:
超有名な・・・例えば木村拓哉とか、あっちじゃない、という意味で。

 

一滴:
TOPアイドルとかではない。

 

末吉:
だからちょっと渋いなと。

 

一滴:
すごい特徴的じゃないですか。

 

末吉:
すごい個性派っていうイメージ。

 

一滴:
そうそう。僕なんか最初見たときは気持ち悪いっていう印象ですね。

 

末吉:
気持ち悪い。ひどいな。

 

一滴:
そして意味が分からない。なんかバカですよね。「バカなの?」っていう印象を失礼ながら最初、持ったんですよ。なんで持ったかというと・・・

あ、似てるって言われたんだ!
「ムロツヨシに似てますよね?」って。そのとき僕ムロツヨシ知らなくて。

 

末吉:
確かにちょっと風貌はね。

 

一滴:
僕本当はすごい天パーなので、もっと鳥の巣みたいになってたんです。そのときに「似てますよね?」って言われて。多分その髪の感じとか。あと顔がちょっと濃い系なのかな。似てるって言われました。そこから興味を持ちました。

末吉:
ムロさんとか見てて、確かにちょっとバカなことやるとかそういう感じなんですけど、それって一般の社会とかの中でも意図的か無自覚か分からないけど、「バカを演じてる」、もしくは「バカのような感じで生きてる人」っていうか。ちょっと極端に言うと。そんな人もいるんじゃないかって思うんですよね。だからそこを一滴さんがどういう風に解釈というか見ていくのかって、ちょっと興味があるんですけど。

 

一滴:
僕から見ると、そういったタイプは嫌いなタイプだったんです。「意味がない」とかね。「バカなの?」って思って「そんなの許されない」っていう印象だったんですけど。

 

末吉:
良くない。

 

一滴:
良くないっていう印象だったんです。でも彼の素性っていうかライフストーリーみたいなのを知るきっかけがあって。それを聞いて、すごく「なるほど」って思ったんですよね。

 

末吉:
過去のこと、ということですか?

 

一滴:
過去のことですよ。彼はなかなか育ちがラフな方なんです。幼少の頃に両親が居なくなって一人暮らしをするみたいな。あ、親戚のところに預けられたって言ってたかな?離れみたいなところにいたのかな?一人でいたっていうのをどこかで見たことがありますね。どこかで検索してもらえれば、必ずでてくる有名な話です。本人が喋ってますからね。

両親が不和でいつも喧嘩している、家族がいつも誰か怒鳴ってるとか、おじいさんが皿割ってる、みたいなイライラしている家庭の中で育ったらしいです。で、彼がバカなことを言ったり何かしたら、笑ってくれるかもしれない。そして意味分からないこと言ったら、「なんなのそれ」って一瞬その瞬間は・・

 

末吉:
空気が変わる。家庭の。

 

一滴:
変わる。そこまで「ワーっ」てなってたのが、その瞬間はなくなる。って彼が言ってたんですよ。それを聞いて、そういう背景があってこうなるんだ。彼の習い性というか処世術。「こうやって生き抜いていくんだ」っていう知恵だったんですよね。

 

末吉:
それが・・・今は、彼の持ち味になってる。

 

一滴:
持ち味なんですよね。

末吉:
でも多分それは彼なりには別に喜んで身に着けたものではないわけじゃないですか。

 

一滴:
そうそう。

 

末吉:
どっちかというと苦しい中を生き抜いてきたりとか、大変なのをなんとかくぐり抜ける過程で身に付いたものが今は彼の・・

 

一滴:
持ち味なんですよね。彼も自分で、もはや本当の自分が分からないって言ってました。かぶせてかぶせて自分は別にかわいそうじゃないって。かわいそうな人ってなっちゃうとまたそこで不和の種が出るわけじゃないですか。僕は全然平気だから!OK!みたいなやってバカなことをやってっていくうちに本当の自分が分からなくなりましたっていう。

 

末吉:
なんかこれ難しいね。

 

一滴:
これから剥いていくって言ってましたけどね。これから剥いていって本当の自分・・

 

末吉:
何がどんなのがでてくるか。

 

一滴:
そうそう。「50歳になったらまた全然違うキャラになってるかもしれません」って言ってたけどね。

 

末吉:
それはでも、いいスタンスですよね。

 

一滴:
いいですよね。「自分を知る」っていうプロセスを本当にやってきてる人なんだなって思います。

 

末吉:
おーすごい。びっくりしました。そこからまた剥いていくっていうのはすごく興味深いですね。

 

一滴:
そうですね。だから真面目な人なんです。

 

末吉:
本当そうですよね。

 

一滴:
すごい真面目な人で、俳優になるまでに芽が出るまでに10年ぐらいずっと下積みっていうか売れない時代があって。

 

末吉:
そうだよね。最近だもんね。

 

一滴:
この数年だもんね。

 

末吉:
ほんとにね。今調べたら40歳ぐらいいってるのかな。

 

一滴:
41とかなのかな。大河ドラマにも出て大活躍ですよ。僕の憧れの人に、今なってる。すごいな、かっこいいなっていう。

 

末吉:
嫌いで、こいつダメやん、みたいに思ったやつがちょっと憧れに。

 

一滴:
そうそう。僕の人を見る人間的な幅を広げてくれた一人ですよね。

末吉:
すごいですね。ということで今回はムロさんのお話を題材というか題材にしつつ、過去とかそういう風なところをお話していきました。けど、他にもいろいろ聞きたいなと思っちゃいましたね。

 

一滴:
そうですか。

 

末吉:
普通にね。でも以前にもいくつか話してましたよね。多分前に、さんまさんかなんかのストーリーも聞いたことがあったし。

 

一滴:
そうそう。

 

末吉:
普通に一滴さんとよく食事してたんですけど。誰だったかな。まずスティーブ・ジョブズのことをよく言うし、あとイチローと松井の友情みたいな話をめっちゃ熱く語られてたり。今もこの部屋の壁に写真があるんですけどね。そういう話もすごい聞かされてて。一滴さんなりの視点でいろんな人達を見ていくっていうのは、色んな、いい参考例になるんじゃないかな、という風に思うので。

 

一滴:
そうなるといいですね。

 

末吉:
これはひとつの「学校の授業の一個にしてもいいんじゃないかな」ぐらいで思いますので。今回も楽しく聞かせてもらいました。またこれからもこういう話もしていけたらなという風に思います。ということで今回はこの辺りで授業を終了したいと思います。ありがとうございました。

 

一滴:
ありがとうございました。