羊からはじまる物語。

同じ日に買った2冊の本。

もちろん、共通点は、羊。

そして、よくよく見てみると、
さらなる(うっすらとした)関連性もあり、
ちょっとおもしろいんですよ、これ。

この2つのタイトルを読み解くと、

糸井重里さんが羊を盗んで、
村上春樹さんが羊を取り戻す、

そんな摩訶不思議な物語が立ち上がります。
(まぁ、なんにせよ、羊は人気者ですね)

羊からはじまるストーリー。

人間、気になりはじめると、
頭から離れなくなるもので、

羊はいつ連れ去られたのか?
羊は一体だれの羊なのか?
羊はどこに連れていかれたのか?
羊はなぜにどろぼうされたのか?
羊が取り戻されるとどうなるのか?

無駄だとわかっていながらも、
そのありもしない物語のディティールが
気になってしょうがありません。

しばらくの間、ぼくの頭のなかでは、
それこそ、『羊をめぐる冒険』が展開しそう。

こうやって、小説家の人たちは、
物語を書き始めるのかなぁと思いました。
(あ、全然ちがうかもしれませんが)

物語は些細なことから始まる。

物語が動き始めるのって、
じつはものすごく些細なことから、
だったりするものなのかもしれません。

それは別に、小説を書くことに限らなくて、
じぶんの人生物語もそう言えそうです。

ただ偶然、なんとなく目にとまった
ある本を買ってみたところから、

乗り気じゃないけど行ってみたパーティーで
ある人と出会ったところから、

ホントに何気なく入ってみた
あるお店で料理を食べたところから、

なにかが始まることがあります。

別にその一回で、人生が変わるとか、
そういった類のものではなくて、
もっと小さななにかが、ゆるく連鎖的に
つながっていくことで生まれるものもある、
そんなふうに思うのです。

人生にも、ビジネスにも、
一発で「ドカーン!」みたいなことは、
そうそうないし、逆にそれって、
危険信号だったりする気さえします。

だから、些細で小さなことを
「おもしろがれる」センサーを
養っておきたいものですね。

今日もブログに来てくださり、
ありがとうございます。

朝からしごとしていますが、
やっぱりGW気分が漂っている月曜日。

これからは、バベルの塔、見てきます。