旅の先に待っていたもの。

長い旅が、ひとつ終わった。

安いカップコーヒーをお供に、いそいそとパソコンを立ち上げたところだ。この感動と、なによりも安堵の気持ちを一刻も早くことばにしたい一心である。

時系列的に昔話からはじめよう。この旅のはじまりは、昔むかし、、、もういつだったか忘れてしまった。たぶん2年弱前くらいにはなるだろうか。そのころのぼくは、ずっとずっと、奥さん(当時は彼女)や両親やら親戚から、「早く旅に出なさい。一体いつになったら出発するのよ」とせっつかれていた。そのたびに、のらりくらりと酔拳の達人かの如く、旅立ちから逃げ回っていたのが懐かしい。

なにが決め手になったのか、いまでは定かではない。定かではないのだけど、ある寒くなりはじめた日の夕方、ふと心が決まった。

「よし、旅に出よう」

そうと決まったら、準備を進めなければ。心変わりしないうちにと、その日の仕事を片付けてしまって、自動ドアをくぐった。こういうときは、勢いがお守りみたいなものだ。ドアの向こうにあるマシーンから、旅にかかるお金を引き出して、さぁ、ほんとうに旅がスタートする。大丈夫か、おれ。

旅を開始してからというものたくさんのダメージを受けた。失敗してうまくいかないこと、山の如し。モンスターのような人から、攻撃魔法をかけられ凹むことも多く、ラリホー(眠気を誘う魔法)の使い手もたくさんいた。

途中で昼寝をすることも多く、とってもゆっくりとした旅路になってしまった。何匹の亀さんに追い越されたかわからない。道の途中で、もうゴールできないんじゃなかろうかと不安いっぱいのなか、一歩いっぽ歩くことだけはやめなかった。

ついに今日、そんな果てしない旅路が終わりを迎えたのだ。最後まで歩ききってはじめて、その旅の素晴らしさを実感している。(両親の愛情のように、あとになってからしみじみわかることがあるように)この旅が、ぼくにプレゼントしてくれたもの、それは・・・

自由。

子どもだったぼくを・・・

ちょっとだけ、大人にしてくれた。

そう、この旅の最後に、ラスボスと死闘を繰り広げたあとに、ぼくの手に入った宝物はこれだったのだd。

——————————————————————
さて、ここまで、ことば遊びに付き合ってくれて、ありがとうございました。何気なく書きはじめたら、「もう最後までいっちゃえ〜」という変なノリになって書き上げてみました。

まぁ、こんな回もあるということで、また懲りずに遊びにきてくださいね。

真面目なこともやっています。

ホリエモン『多動力』のヒットを仕掛ける編集者、箕輪厚介さんとお届けするインターネットラジオの第6回がリリースされています。徹夜明け?前?で箕輪さんのテンションが、いい意味で壊れてきています。ぜひ番組内で。

第6回:『バズるSNSの使い方』