小説家村上春樹さんの人生相談のようなもの
『村上さんのところ』という電子書籍を、
すきま時間にチクチクと読み進めています。
これ、ものすごいボリュームで、
37465通の質問・相談メールに、
村上春樹さんが、3か月半にわたって
続けた回答は、3716問!
文字数はなんと、単行本8冊分!!
そんななかから、興味深い質問・回答を
見つけたので取り上げてみたいと思います。
ここからは、村上さんの回答です。
お客の全員に気に入られなくてもかまわない、というのが僕の哲学でした。店に来た十人のうち三人が気に入ってくれればいい。そしてそのうちの一人が「また来よう」と思ってくれればいい。それで店って成り立つんです。経験的に言って。それって小説も同じことなんです。十人のうち三人が気に入ってくれればいい。そのうち一人がまた読もうと思ってくれればいい。僕は基本的にそう考えています。そう考えると、気持ちが楽になります。好きに好きなことができる。村上春樹拝
「力み」を抜いて。
肩の力が抜けるような哲学で、
スーッと胸の中に入ってきました。
これは、お店の経営や小説だけではなく、
仕事全般において言えることですよね。
それだけでもなく、人間関係に関しても、
同じように当てはめることができそうです。
ぼくのこのほぼ毎日のエッセイも、
もっと前には、全員に気に入られよう、
もしくは役に立つものを書かなくては、
と力が入っていました。
力を入れているのに、
段々と書けなくなるのだから、
なんとも不思議なものですね。
スポーツでも力むといい結果が出ない
という話はよく聞きますが、
似た感じなのかもしれません。
好きに好きなことができる3つの条件。
最後に、この質問と回答において、
ここが大事だよねと思ったポイントを
書いておこうと思います。
それは、村上春樹さんの最後の言葉。
「好きに好きなことができる」
高いハードルを設定はせずに、
気持ちを楽にして、
好きに好きなことをする。
ここが大事なところだと思うのです。
好きに好きなことができる「考え方」
と
好きに好きなことができる「技術」
(村上さんなら、書く技術)
と
好きに好きなことができる「仕組み」
(村上さんなら、執筆や出版の仕組み)
「好きに好きなことができる」
仕掛けを仕事や人生や毎日の中に、
組み込んでいくことが大事ですね。
今日もブログに来てくださって、
ありがとうございました。
村上春樹さんの作品は、
小説でなくとも世界観がありますね。
村上さんのキャラがいい味を出していて、
すごく楽しく、すごく大好きです。